ブログ

2026.09.02

子どもの虫歯は乳歯だから放置しても大丈夫?将来の歯並びや永久歯への影響を解説

「乳歯はいずれ抜けるから、虫歯になっても大丈夫」と考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし乳歯は、食事や発音、顎の成長、永久歯の生え方に関わる大切な歯です。
虫歯を放置すると、痛みだけでなく将来の歯並びや永久歯にも影響する可能性があります。

この記事では、乳歯の虫歯を放置するリスクと、早めに治療するメリットを解説します。

乳歯の虫歯は放置しても大丈夫?


結論:乳歯でも虫歯は治療が必要です

乳歯は、6歳頃から順番に永久歯へ生え変わっていきます。
そのため「どうせ抜ける歯だから治療しなくてもいい」と思われることがありますが、乳歯が健康な状態で保たれていることは非常に重要です。

乳歯には、以下のような役割があります。

  • ・食べ物をしっかり噛む
  • ・正しい発音を身につける
  • ・顎の成長を促す
  • ・永久歯が正しい位置に生えるためのスペースを確保する

虫歯によって乳歯を早く失ったり、歯の形が崩れたりすると、これらの機能に影響する可能性があります。
また、乳歯の虫歯が進行すると、痛みで食事が取りにくくなったり、歯医者への恐怖心につながったりすることもあります。

乳歯が虫歯になりやすい理由


① 乳歯は永久歯より歯が弱い

乳歯は永久歯と比べてエナメル質や象牙質が薄く、虫歯が進行しやすい特徴があります。
痛みがなくても内部で虫歯が進んでいることがあるため、定期的な歯科検診が大切です。

② 子どもは歯磨きが十分にできない

子どもは細かい部分まで歯を磨くことが難しく、以下の場所に汚れが残りやすくなります。

  • ・奥歯の溝
  • ・歯と歯の間
  • ・歯の裏側

磨き残しを減らすためには、保護者の方による仕上げ磨きが重要です。

③ 食生活による影響

おやつの回数が多い、甘い飲み物を頻繁に飲む、だらだら食べるといった習慣は、虫歯のリスクを高めます。
糖分を摂る時間が長いほど歯が酸にさらされやすくなるため、おやつの時間を決める、水やお茶を選ぶなどの工夫が大切です。

乳歯の虫歯を放置すると起こるリスク


永久歯の生え方や歯並びに影響する可能性がある

乳歯には、永久歯が正しい位置に生えるためのスペースを確保する役割があります。
虫歯で乳歯を早く失ったり、大きく欠けたりすると、隣の歯が移動して永久歯の生えるスペースが不足し、歯並びに影響することがあります。

永久歯に影響する可能性がある

乳歯の虫歯が根の近くまで進行すると、下で成長している永久歯に影響を与える場合があります。
健康な永久歯を育てるためにも、乳歯の虫歯は早めに治療することが大切です。

噛み合わせや顎の成長に影響することがある

乳歯は、食べ物を噛むだけでなく、顎の成長にも関わっています。
虫歯の痛みで片側ばかりで噛むようになると、噛み合わせのバランスに影響する可能性があります。

乳歯の虫歯はどのタイミングで歯医者に行くべき?


子どもの虫歯は進行が早いため、気になる症状がある場合は早めの受診がおすすめです。

次のような変化が見られる場合は、一度歯科医院でチェックを受けましょう。

・歯に白い部分や茶色い部分がある
・歯に黒い点が見える
・食べ物が歯に詰まりやすくなった
・冷たいものを嫌がる
・歯磨きを嫌がるようになった
・口臭が気になる
・歯が欠けている

虫歯は見た目だけでは判断できない場合もあります。
「少し色が変わっただけ」と思っていても、歯の内部で変化が進んでいることがあります。気になる場合は、早めに歯科医院で確認してもらうと安心です。

子どもの虫歯治療では何をする?


子どもの虫歯治療では、虫歯の大きさや進行度だけでなく、お子さまの年齢や治療への協力度なども考慮して治療方法を決定します。
無理に治療を進めるのではなく、お子さまの状態に合わせながら進めることが大切です。

初期虫歯の場合

初期段階の虫歯では、歯を削らずに経過を見ながら管理できる場合があります。
主な対応としては以下のようなものがあります。

  • ・フッ素塗布による歯質の強化
  • ・正しい歯磨き方法の指導
  • ・食生活のアドバイス
  • ・定期的な経過観察

虫歯の進行を防ぐためには、ご家庭でのケアと歯科医院での管理が重要です。

進行した虫歯の場合

虫歯が進行している場合は、虫歯になった部分を取り除き、詰め物や被せ物による治療を行います。
状態によって治療内容は異なりますが、主に以下のような処置を行います。

・虫歯部分を削る治療
・詰め物による修復
・被せ物による治療

子どもの治療では、年齢や理解度に合わせて、できるだけ負担の少ない方法を選択します。

乳歯の虫歯は早めのケアが将来の歯を守ります


乳歯は一時的な歯ではなく、永久歯が正しく生えるための大切な準備期間を支える歯です。
虫歯を放置すると、痛みだけでなく、永久歯や歯並び、噛む機能に影響する可能性があります。

お子さまの歯を健康に保つためには、毎日の歯磨きや食生活の管理に加えて、歯科医院での定期的なチェックが大切です。

しおみ歯科クリニックでは、お子さまの成長や歯の状態に合わせた虫歯治療・予防ケアを行っています。
乳歯の虫歯が気になる場合や、歯磨き・仕上げ磨きについて不安がある場合は、お気軽にご相談ください。

よくある質問


Q. 子どもが虫歯治療を嫌がります。無理に治療したほうがいいですか?
A. 無理に治療を進めることが最善とは限りません。
お子さまの年齢や性格によっては、まず歯科医院の雰囲気に慣れることから始める場合もあります。
治療を急ぐ必要がある虫歯もあるため、まずは歯科医師に状態を確認してもらい、お子さまに合った進め方を相談しましょう。

Q. 仕上げ磨きは何歳頃まで必要ですか?
A. 一般的には、小学校低学年頃までは保護者の方による仕上げ磨きがおすすめです。
子どもは手先の動きが未熟なため、自分では磨けているつもりでも磨き残しが多くなります。
特に奥歯や歯と歯の間は虫歯になりやすいため、仕上げ磨きでサポートしてあげましょう。

Q. フッ素塗布はどのくらいの頻度で受けるといいですか?
A. お子さまのお口の状態によって異なりますが、一般的には3〜6か月ごとのフッ素塗布が推奨されています。
定期検診とあわせて受けることで、虫歯の予防効果が期待できます。適切な頻度は歯科医院でご相談ください。

Q. 何歳から歯医者に通えばいいですか?
A. 歯が生え始めた時期、または1歳半頃から定期的なチェックを受けることがおすすめです。
乳歯は生え始めた時から虫歯になる可能性があります。
早い時期から歯科医院に慣れておくことで、虫歯の予防だけでなく、正しい歯磨き習慣を身につけることにもつながります。
また、歯の状態だけでなく、歯並びや噛み合わせの成長についても確認できるため、お子さまのお口の健康管理に役立ちます。

    しおみ歯科クリニックの

    専門医より一言!


    歯科医師:塩見

    乳歯の虫歯は、「どうせ生え変わるから様子を見よう」と考えられることがありますが、実際には進行が早く、気付いたときには治療が大がかりになってしまうケースも少なくありません。
    特に小さなお子さまは痛みや違和感をうまく伝えられないため、保護者の方が「まだ痛がっていないから大丈夫」と判断せず、気になることがあれば早めにご相談いただくことが大切です。
    当院では、お子さまの年齢や状態に合わせながら、できるだけ負担に配慮した治療を心がけています。
    また、虫歯を早期に発見できれば、歯を削る量を抑えられたり、経過観察で対応できたりする場合もあります。
    大切なお子さまの歯を守るためにも、虫歯ができてからではなく、定期的な検診でお口の状態を確認する習慣をつけていただければと思います。

    expand_less
    診療相談・お問い合わせ(一般歯科) 矯正相談予約 インプラント相談予約
    診察券アプリの使い方