叢生(そうせい)
叢生とは
叢生(そうせい)とは、歯が重なったりねじれて生えていたりしていて、歯並びがデコボコ・ガタガタになっている歯並びのことです。
日本人に最も多いと言われている不正咬合で、「乱ぐい歯」とも呼ばれています。
日本では「かわいい」と言われることの多い八重歯も叢生の一種です。
叢生の原因
歯が生えるスペース不足
あごの骨がなんらかの原因で十分に発達しないと、永久歯が十分に生えるスペースがなくなり、ガタガタに重なった歯並びになってしまいます。

乳歯を本来生え変わる時期よりも早く失ってしまった場合
通常、乳歯から永久歯への生え変わりは、永久歯が骨の奥から乳歯に近づいてきて、乳歯の歯根を徐々に吸収し、乳歯が自然脱落することで起こります。
ですが、乳歯を虫歯などで早期に失うと、その空いたスペースに後ろの歯が寄ってきてしまい、永久歯が本来生えるべき位置を失って、外れた位置から出てくるということが起こります。
叢生を放置するデメリット
デメリット
- 歯磨きがしづらく、虫歯や歯周病にかかりやすい
- 歯ブラシが当たりにくい部分に着色しやすい
- 口臭を起こしやすい
- 歯が当たって口内炎ができやすい
叢生の治療法
叢生の治療法としては、次のような方法が挙げられます。
治療する年齢、お口の状態などによっても適する治療法が変わってきますので、詳しくはご相談ください。
顎顔面矯正
成長発育が盛んな時期であれば、あごの骨の成長をうまく促しながら、歯の生えるスペースを確保することができます。
顎顔面矯正では、骨格のバランスを整えながら、歯が正しい位置に生えてくるよう導いていくことが目的です。
個人差はありますが、一般的には6歳前後からのスタートが理想とされており、早期に治療を始めることで、将来的に抜歯を避けたり、本格的な矯正を軽減できる可能性もあります。
ワイヤー矯正
成人になってからの矯正治療として、最も一般的に行われている方法です。
ワイヤー矯正は、さまざまな症例に柔軟に対応できるため、多くの方に選ばれています。
歯一本一本に「ブラケット」と呼ばれる装置をつけ、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かしていく仕組みです。
当院では、白いブラケットや白いワイヤーを使用した、見た目に配慮した矯正方法もご用意しておりますので、目立ちにくい治療をご希望の方もご安心ください。
インビザライン
比較的、歯並びの乱れが軽度な場合により適した方法です。
透明なマウスピースを装着し、定期的に交換するだけで歯並びが徐々にきれいに並んでいきます。
インビザラインで治しきれないケースの場合はワイヤー矯正、もしくはインビザラインとワイヤー矯正を併用した方法を行う場合もあります。
当院では、お子様向けのインビザラインも行なっていますので興味のある方はご相談ください。
症例
Before

After

| 主な症状 | 歯のがたつきが気になる、非抜歯希望。 |
|---|---|
| 施術内容 | 歯が並ぶスペースが足りておらず、歯ががたつき、審美障害が生じていた。 歯と歯の間に0.2~0.5mm程の小さな隙間をあけることで歯を並べるスペースを作り、マウスピース型の装置によって歯列矯正を行った。 |
| 矯正装置 | 2年7ヶ月 |
| 治療期間 | 2年 |
| 費用 | 診断料込みで99万円(税込)(診断料38,500円+矯正治療951,500円) |
| 想定リスク等 |
・歯と歯の間を少々削る必要がある |
アクセス・診療時間
駐車場9台完備
ドクターコメント
歯のがたつきに悩まれ、非抜歯での治療を希望された患者様です。歯列のスペースが不足していたため、歯と歯の間に0.2~0.5mmの隙間をつくる「IPR(歯間空隙形成)」を行い、マウスピース型矯正装置で丁寧に歯を動かしました。
約2年の治療期間をかけて、自然で美しい歯並びを実現。
しおみ歯科では、患者様のご希望を尊重しながら、健康な歯をできるだけ守る非抜歯矯正にも力を入れています。
しおみ歯科クリニック
歯科医師 / 塩見